第3章:軟骨の組成と働き


 軟骨は(図1)のような、組成になっていて軟骨全体のわずか2%のネバネバしたプロテオグリカンが、滑液(軟骨全体の約80%、主に水分で潤滑作用をもつ)を吸ってスポンジのようにクッションの役割をしています。そしてこれが軟骨にはりめぐらされたⅡ 型コラーゲン(軟骨全体の12%)の間を埋め尽くし、軟骨を支えているのです。

 ところで、仕事などで関節に無理な力が加わると、軟骨から滑液が分泌され、軟骨の表面を氷がすべるより8倍もなめらかにして、軟骨どうしがぶつかり合う時の衝撃をやわらげています。そして、程度にもよりますが、たとえすり減って変形しても、軟骨成分は生まれ変わり、再生することが最近の研究で分かってきました。

こんなお悩みはありませんか?